『対訳 ディキンソン詩集』より
- 作者: エミリーディキンソン,亀井俊介
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1998/11/16
- メディア: 文庫
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「これが詩人というもの−−詩人とは」
(スラッシュ部分は原文では一行空き)
This was a Poet---It is That
Distills amazing sense
From ordinary Meanings---
And Attar so Immense
/
From the familiar species
That perished by the Door---
We wonder it was not Ourselves
Arrested it---before---
/
Of Pictures, the Discloser---
The Poet---it is He---
Entitles us---by Contrast---
To ceaseless Poverty---
/
Of Portion---so unconscious---
The Robbing---could not harm---
Himself---to Him---a Fortune---
Exterior---to Time---
これが詩人というもの−−詩人とは
ありふれた意味のものから
驚くべき感覚を−−
また戸口で枯れてしまった
/
ありきたりの草花から
すばらしい香水を抽出する人−−
わたしたちには不思議です−−前に
自分がそれをとらえられなかったことが−−
/
いろんな絵を、発掘して見せる人−−
詩人とは−−そういう人で−−
わたしたちを−−反対に−−
絶え間ない貧困にふさわしい者とします−−
/
分け前については−−とんと無頓着で−−
強奪しても−−損害を与えられない−−
詩人は−−みずからが−−財産で−−
時間の−−外にあるのです−−