2005-01-01から1年間の記事一覧

味覚の味

画像はよく通る道沿いにあるラーメン屋の看板なんだけど、これはあれですか。感覚そのものを感覚するってことですか。よだれが美味になってくる谷崎の「美食倶楽部」とか杉本彩の「エロスは脳で感じるもの」発言に近いやつですか。どんなラーメンが出てくる…

吉野朔実『少年は荒野をめざす』

またしても後輩から奪い取るように借りる。少年は荒野をめざす 1 (集英社文庫(コミック版))作者: 吉野朔実出版社/メーカー: 集英社発売日: 2003/01/17メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 24回この商品を含むブログ (65件) を見る少年は荒野をめざす 2 (集英…

多和田葉子『エクソフォニー』より

ドイツ語のSchrei(シュライ=叫び)とSchreiben(シュライベン=書く)の関係から。 音的に見ても、意味的に見ても、書くことは叫ぶことと複雑な関係にある。でも、実際に叫びを文字にできるのは、少しは恵まれた環境にある者だけである。自分の受けたい教…

働きマン

日曜の何もなさは台風の目、嵐の前の凪だった(わかってたけど)。スケジュール手帳に埋まっている文字を見て絶望的な気分になる。ここでグチると友人知人も読んでる可能性あるしどうかと思っていたが、クソ忙しいぜ。さすが師走…とか言ってる場合か。 …しょ…

『絵画の準備を!』発刊イベント

絵画の準備を!作者: 松浦寿夫,岡崎乾二郎出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2005/12/16メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 48回この商品を含むブログ (39件) を見る2002年にセゾンアートプログラムから出版されていたこの本が、朝日出版社から再び発刊さ…

パウル・ツェラン『閾から閾へ』より

「フランソワのための墓碑銘」。 世界の両方のドアが 開いたままになっている−− 二重の夜闇の中で おまえによって開け放たれて。 ぼくらはドアがばたんばたんと鳴っているのを聞く。 そして不確かなものを、 「緑」のものを、おまえの「常[とこしえ]」へも…

この一日は忘却へと向うのか

今日はしばらくぶりで何の用事もなかった。家から一歩も出ないで過ごす。特にこれといったことをするわけでもなく、ぼんやりとテレビを眺めながら微睡む。しかし、最近悪夢しか見ていない気がするのは何故かしらん…。 夜になって、ようやく意識がはっきりし…

吉増剛造×灰野敬二「B線上の乱声」

早稲田大学文学部にて。明日、というか今日のイベントですが。 http://www.littera.waseda.ac.jp/major/bungaku_gengo/images/kouen.jpg ●吉増剛造×灰野敬二 <B線上の乱声(らんじょう)――Voices on B-string> 詩人・吉増剛造氏と音楽家・灰野敬二氏によ…

ブラザーズ・グリム

今日はサービスデーで映画が1000円の上たまたま時間があったので、みてみた。 http://www.b-grimm.com/(音声出る画面アリ) グリム兄弟の割り切ったキャラクター化とあいまって、うまく童話のモチーフをクエスト(探求)もののファンタジーの話に一本化して…

購入(『百日紅』上下、『野草』)

百日紅 (上) (ちくま文庫)作者: 杉浦日向子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1996/12/01メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 49回この商品を含むブログ (124件) を見る百日紅 (下) (ちくま文庫)作者: 杉浦日向子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1996/12/0…

コメディアンと諷刺

tv

さっきBS1で、イタリアでは政治諷刺を専門にする番組が長続きしているというニュースをやっていた。ベルルスコーニ政権のメディア支配に対して批判的でブラックなコメディをやっているので、政治家からの圧力も(名指しで)かかっているらしいのだが、「政治…

『宇宙の歩き方』

コンセプト勝ち。宇宙の歩き方作者: 林公代出版社/メーカー: ランダムハウス講談社発売日: 2005/07/27メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 1回この商品を含むブログ (13件) を見るま、買ってないんですけど。立ち読みした感じはよさそう。宇宙旅行の詳しい…

映画アニメーション冒険史

12月3日に明治学院大学の白金校舎で、アニメーション映画の上映会がなされるとのこと。古典から現代のものまで充実のラインナップの様子。入場無料、予約不要、一般来場者歓迎。 http://www.meijigakuin.ac.jp/~french/information.html ★映画アニメーション…

NIKKI

くるり『NIKKI』をヘビーローテ中。いいですね。噛めば噛むほど味がでるような。ちょっとはっぴいえんど的なものを彷彿とするのは私だけでしょうか。 実は私はくるりがルーツ(の一つ)としているようなブリティッシュロック系(? こういう言い方していいの…

山岸涼子『天人唐草』

後輩が貸してくれたので読んだら、非常に面白かった。天人唐草 (文春文庫―ビジュアル版)作者: 山岸凉子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1994/03/10メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 24回この商品を含むブログ (38件) を見る「天人唐草」「ハーピー」「狐…

購入(『シレジウス瞑想詩集』上・下)

シレジウスキタ━━━(゚∀゚)━━━!! 岩波文庫のアンゲルス・シレジウスの二刷が出てたんですね。いやはや。原題は「ケルビムのごとき旅人」。シレジウス瞑想詩集〈上〉 (岩波文庫)作者: A.シレジウス,Angelus Silesius,植田重雄,加藤智見出版社/メーカー: 岩波書店発…

パーティに出た

本日は諸々の用事を済ませてから夜は某所のパーティに潜伏。とはいってもライブ形式で堅苦しいものではない。嶽本野ばら(ゲスト)が歌うボウイなんかのシャウトを聴き流しつつ立食バイキングでガンガン食べる。そしてパーティが終わった後は身近な人たちと…

グレッグ・イーガン

方々で話題のグレッグ・イーガンを読んでいるよ。とはいっても、最新刊の『ディアスポラ』ではなく『宇宙消失』と『祈りの海』を読了して、次は『万物理論』を読もうとしているところ。 イーガンは去年ぐらいに『順列都市』だけ読んでいたんだけど、正直言っ…

Notre Musique

ひっさしぶりに午前起きで午後一杯ヒマという休日。ここしばらくは珍しく何故か朝から晩まで何がしかの用事が入っていて、キツいわけではなかったけどとにかく時間の余裕がなかった。午後どうしようかと考えた挙句に、まだ行ってなかったゴダールの「アワー…

DMBQ(&羅針盤)ドラマーが死亡

上の記事を検索してる途中で発見して、ショック。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051109-00000107-dal-ent http://www.bounce.com/news/daily.php/6531/headlineclick 最近あまり聴いてなかったけど、残念です。ご冥福をお祈りいたします。

ヴィンセント・ギャロのアレ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051109-00000002-eiga-ent ギャロが自分の精子を100万ドルで販売、とある。マジですか。 50万ドルを追加で支払えば、自然受精、つまりセックスもOKだという。また、購入者の写真をギャロが気に入れば、ディスカウントも…

『多様体の基礎』

多様体の基礎 (基礎数学5)作者: 松本幸夫出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 1988/09/22メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 36回この商品を含むブログ (33件) を見る人文系でしばしば使われる「多様体」という言葉は数学用語でもあるので、なんとか少…

蔵書開陳

「文化の日」前後からバイトとか何とかで結構忙しかったのだが、昨日はお誘いをいただき、蔵書数で知られている某教授の家へ10人近い人数でうかがった。テレビ番組で取り上げられたほど有名らしく、およそ5万冊(推定)の蔵書が、まさに書物の「蔵」という感…

「週間なびTV」・くるり出演

あまりテレビに出るのを見たことがないが、BS2に出演してた。ツアー中にかかわらず出演とのことで、司会の加藤晴彦が恐縮しつつ話を聞いてる様子。寺岡呼人がメインの聞き役。岸田曰く、童謡みたいに「替え歌になる曲」というのがよい曲の基準らしい。確かに…

北斎展

ちょっとした空き時間を利用して、東京国立博物館でやっている「北斎展」に行ってきた、ら、すごい人混みでちょっとした時間ではなくなってしまった。平日行きゃよかった。 http://www.hokusaiten.jp/ 葛飾北斎は非常に好きなんだけど、あまり大々的に北斎の…

購入(『マルチチュード』上・下)

時代の戦争と民主主義 (NHKブックス)" title="マルチチュード 上 ~時代の戦争と民主主義 (NHKブックス)">マルチチュード 上 ~時代の戦争と民主主義 (NHKブックス)作者: アントニオ・ネグリ,マイケル・ハート,幾島幸子出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2005/1…

「たった8秒のこの世に、花を」

某所で観た。 http://www.pg-web.net/pg/katudou/ICANOF/movieinfo.html 詩人・稲川方人の初監督作品。 彼女の友人である詩人の吉田文憲の企図に応えて、詩人・稲川方人が監督構成、撮影は辻智彦、録音に菊池信之、制作統括に映画作家の窪田信介などのスタッ…

中毒と食

最近、某ゼミで発表前なのでやたらと甘い物を口にしている。特にチョコばかり食べるので吹き出物が心配なのだが、どうやら後頭部に今回は出てきており、顔面にはあまり出ていないようでちょっと安心だ(でもどうやら一個できてきてもいる)。 私は何故か「書…

フランシス・ベーコン

art

画家で混じりけなく好きなのはベーコンとカラヴァッジオだったりする。ベーコンは描かれている対象の本質性を歪めるほどの強烈なセンセーションと、あの物となった何かがのたくり叫んでいる感じが素晴らしい。カラヴァッジオにもそのヤバさは共通しているよ…

「科学と仮説」

ポアンカレの『科学と仮説』を、最早再版されない『世界の名著』で読む。考えれば中央公論社のこのシリーズ自体、ひとつの時代を象徴しているシリーズなのかもなぁ…。つうか全体の内容豪華すぎ。興味ない巻でも古本屋で見たら買うことにしよう。世界の名著 8…