ノヴァーリス「花粉」から

花粉といえば個人的に思い出すのが、数年前に授業で読んだノヴァーリスの「花粉」。邦訳は出てないはずということで独英対訳で読みましたが、その中の一節に確か「夢見ているということを夢見ることは目覚めに近い」とかそういう言葉があって(うろ覚えですみませんが)、おおこれはベンヤミンの「シュルレアリスム」とかに見られる言葉の元ネタかなと推測したりしたんですがどうなんでしょうかね。この場合の「花粉」というのは「散種」のイメージにちょっと近くて、デリダといわゆるドイツ・ロマン主義の近接性なんかもやっぱあるのかなあと思ったりしたことを思い出す。

無限の二重化―ロマン主義・ベンヤミン・デリダにおける絶対的自己反省理論 (叢書・ウニベルシタス)

無限の二重化―ロマン主義・ベンヤミン・デリダにおける絶対的自己反省理論 (叢書・ウニベルシタス)

ついでですがベンヤミンの『パサージュ論』にインスピレーションを与えた本に、ルイ・アラゴンの『パリの農夫』があるんですが、昔神保町の田村書店の均一棚で800円で売っていたので即ゲトしたことも思い出す。
パリの農夫 (シュルレアリスム文庫)

パリの農夫 (シュルレアリスム文庫)

うーん思い出話しかできてないですな。まあ、思い出すことを思い出すことは目覚めに近い…(自爆)