横浜トリエンナーレ

ヴォルフガング・ヴィンター&…

某研究会の方々と横浜トリエンナーレへ。最近まで忙しくイベント的なものに出歩いてなかったので、ちょうど良いタイミング。たまたま雨が止んでいたのも素晴らしい。
http://www.yokohama2005.jp/jp/
2001年の前回にも行ったことはあるのだけど、前回の赤レンガ倉庫ではなく今回は別の会場。そしてトリエンナーレなのに4年ぶり。ダニエル・ビュランの赤白ストライプの旗がサーカスか運動会の会場のように迎えてくれる。感想としては前回より会場が小さくなったか? あと人も前回より少ないか? というのがあるが、そのうち新日曜美術館で特集が組まれるようなので、本格的な人の入りはそれ以降なのかもしれない。
全体にアジア圏の作家が多いが、往々にしてありがちなアジアのジャンク&キッチュ感を出している作家はそれほど多くはなく(少なくもないですが)、どちらかというと日常の物を使って政治的なものを批判するというスタイルの人が多い。そして会場が倉庫感むき出しなことが、なんとなく掘っ立て小屋感をかもしだしている。
自分がいいと思ったのは、覚えている限りではアーティスト名で
◆ディディエ・クールボ(羊毛のカーペットの上に羊の人形を羊毛で作っている作品と、金糸で作った網を天井から吊っている作品。特に前者は「素材」が「素材」に留まらない点を突いている感じ)
◆ヴォルフガング・ヴィンター&ベルトルト・ホルベルト(黄色のビールケースで作った見晴らし台。黄色と海の色が補色関係になるので、中に入って外の海を見るとトリップ感が出てくる)
◆米田知子+芦屋市立美術博物館+ボランティアグループ「とまと」(阪神淡路大震災の跡地を撮った写真。問題意識と写真の質の良さを感じた)
◆キムスージャ(暗い部屋の中、超ハイビジョンで男性がひたすら正面を見つめている画面が流れている作品。最初あまりたいしたことないと思ったが、出る時に背中を見つめられている気分になって妙な存在感があった)
といったところでした。
その後近くのBank ART STUDIOへも寄る。
http://www.h7.dion.ne.jp/~bankart/
ここでは「グローバル・プレイヤーズ−日本とドイツの現代アーティスト」という特集があったが、ユリアン・ローゼフェルドという作家が左右二面で微妙に異なる展開をするヴィデオ作品を上映していて妙に気になり、見入ってしまいました。
http://www.mercury.sannet.ne.jp/galleryq/deutsche/