『ペドロ・コスタ 世界へのまなざし』

ペドロ・コスタ 世界へのまなざし』のパンフ(せんだいメディアテーク発行)が手元に届く。コスタの世界で最初の本で英文併記。しばらくしたら書店に流通すると思います(もう売ってます?)。
せんだいメディアテーク http://www.smt.city.sendai.jp/
やっぱりコスタの映画講義が面白い。一節を引用。

例えば、私は、ここに持ってきている日本製のパナソニックキャメラストローブ=ユイレの映画を含む幾つかの作品を撮影しましたが、この小さなキャメラに自分が抗わなければならない、つまり、自分の映画に抗わなければならないと思っています。みなさんご覧になったと思いますが、『ヴァンダの部屋』を作っているときは、このキャメラに対してレジスタンス活動を行っていたのです。東京の超高層ビル群のただなかで、パナソニックの重役たちがこのキャメラを使って私にさせようと思っていることを拒否するという意味において、このキャメラに抵抗すると言っているのです。例えば、彼らは、私にキャメラをたくさん動かしながら撮影してもらいたいわけですが、私はキャメラを動かさない。抵抗するのです。

パンクスピリットよ、永遠に。ネットや他の技術にしても、同じことが言えるんじゃないでしょうかね。やっぱり、制作は抵抗でないと面白くないよ〜と思うんですけど、これいかに。