エピグラム集を待望する

きみは悪から善をつくるべきだ、それ以外に方法はないのだから。

引用は、ストルガツキー兄弟の小説『ストーカー』のエピグラフから。ストルガツキー兄弟の言葉ではなくて、他の誰かからの引用(誰かは失念)。かっこいい。

ストーカー (ハヤカワ文庫 SF 504)

ストーカー (ハヤカワ文庫 SF 504)

たまに思うんですけど、日本にはエピグラム*1辞典ってないんですかね? こういう短く圧縮された句を読むのって、読書の重要な要素なんじゃないかと思うんですけど……。以前イギリスに行ったとき、Penguin BooksのとOxford University Pressのエピグラム辞典を「こういう本が欲しかったんだよね〜」と思い迷わず購入。テーマごとにエピグラムが編集されていて、おもしろいし肩がこらずパラパラと読める。帰ってから日本語のってないのかなーと思ったけど探した限りではわからず。芥川龍之介の「侏儒の言葉」とかはエピグラム集ではなく「芥川のアフォリズム」だし、故事成句もそれだけだとなんかちょっと違うし。そういうのを様々なところから集成して作った辞典がほしい。どなたか、もし日本のそういう辞書をご存じでしたら教えてくださーい。
The Penguin Dictionary of Epigrams (Penguin Reference Books S.)

The Penguin Dictionary of Epigrams (Penguin Reference Books S.)

*1:ある思想を端的に鋭く表した風刺的な短詩。警句。格言詩。寸鉄詩。(大辞林より)