60年代のガイドブック
- 作者: ビートたけし,須藤靖貴,日高恒太朗,山崎マキコ
- 出版社/メーカー: JTBパブリッシング
- 発売日: 2005/04
- メディア: 単行本
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要するに安田講堂を見て闘争の思い出に浸るとか、そういう60年代の事跡をたどってみようというガイドブック。団塊の世代恐るべし。
だが、先日の『図書新聞』で、山城むつみが確かネグリのヨブ本を書評しつつ、ノスタルジーに陥る団塊の世代に対して「これ以上ないほどみじめな敗北であったことをごまかすな」という怒りを表明していたことを考えると、この風潮はどうかとも思う。
- 作者: アントニオネグリ,Antonio Negri,仲正昌樹
- 出版社/メーカー: 情況出版
- 発売日: 2004/12
- メディア: 単行本
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http://www.kousakusha.co.jp/KEC/skip065.html
http://www.kousakusha.co.jp/KEC/skip066.html
70年代の『遊』の読者には、おそらく全共闘運動型組織への幻滅を抱えて、「遊線放送局」や「遊人紹介」を読みふけっていた向きも少なくなかっただろう。
こういった叙述のなかにわたしの世代にはわかるようなわからないような、世代的な難しさがある気がする(ついでに言えば、工作舎のHPに連載されているエッセイは面白いと思いますよ、ええ。http://www.kousakusha.co.jp/KEC/kechome.html)。
さらに例を挙げれば、一見わたしには全く政治的ではないように思えていた高山宏のような人も、しばしばこの全共闘型組織への憧憬と挫折と反発をそこかしこで匂わせていたりする。確か↓の後書きなんかでもそんなニュアンスのことを書いていたと思うが、どうだったろうか。
- 作者: 高山宏
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2002/01/19
- メディア: 文庫
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